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マンションの床張り工事① 規約にご注意を
階下への防音に配慮した床材
ご高齢のご夫婦二人暮らしのマンションです。
こちらのマンションの規約では、
LL-45(衝撃低減性能)
を有したものを使用するようにとの事です。
当初はこのお宅のクローゼット工事中に、
帰省中の娘さんから床が古くて足触りも悪いので、
家具を避けた部分のみカーペットを敷きたいというご相談でした。
お話を進めていく内にお客様ご本人から、
少しくらい食器が割れても良いので、
家具を移動して床を張替えて欲しいということになりました。
(もちろん、最後まで食器は割れていません)
今回の床張のポイントは
1.マンション規約により階下への防音対策をすること。
2.段差を出来るだけ無くすこと。
3.床材が滑りにくい素材の物であること。
今日は、全体の工事の様子と、ポイント1.と3.
についてご紹介します。(2.は後日)
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工事の期間を出来るだけ短くし (住みながらの工事の為、日常生活への影響を最小限に抑える) 少しでも工事費を抑える為に、 マンション用直張防音床材(※1) を使用しました。 段差解消の為に、既存の床を 嵩上げする為のラワンベニヤを張り、 その上に直張防音床材を張ります。 | ||
直張防音床材は釘などを使用せず、 専用の接着剤で張ります。 | ||
釘で止めない為、ずれないよう接着剤がある程度乾くまで、 養生テープで仮止めしておきます。 |
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玄関とキッチンの間の敷居は撤去して、 嵩上げして段差を無くします。 | |||
玄関とキッチンの段差はなくなりました。 上り框の段差は残りますが・・・ | |||
<洗面所> | |||
洗面所はクッションフロアシート仕上げになる為、 ベニヤでの高さ調整まで。 クッションフロアシートは、 洗面台を取付ける最終日に張ります。 |
床鳴りの音「きゅっきゅっ」がひどかった為、補修中。 |
床鳴りの原因は、ずっと以前は和室の一部だったそうで、 フローリング用の下地にしては木材が少なかった為でした。 今回、足りない部分を補強して、床鳴りを無くしました。 |
奥がキッチンです。 こちらの廊下側は、キッチンよりも床の高さが少し高かった為、 捨張り(高さ調整の為のベニヤを張ること)の必要もなく、 既存の床の上に直接床材を張るだけで、 敷居に高さを合わせることが出来ました。 工事期間は、6日間でした。(家具移動込み) |
※1 マンション用直張防音床材 上図のように、床材の下部に防音の為のクッション材が付いています。 (軽量床衝撃音低減性能LL-45) その為、歩いた時にフワフワした感じ(※2)があります。 今回の床材は、防音だけでなく滑りにくいというポイントも必要な為、 良く使用される床材よりは、金額的に高いものになりましたが、 ワックスフリーの他の床材と比較すると殆ど滑らず、 傷にも強く、足触りもとてもよくなりました。 (大建工業 オトユカロッゾGW45) お客様より、 「玄関のチャイムがなってから玄関へ行くまで、今まで少し怖かったけど、 この床材にして怖くなくなりました。」とお言葉を頂きました。 ※2 歩いた時のフワフワ感の嫌いな方もいらっしゃいます。 マンションの規約に準ずるならば、 既存の床を全て取り除いて、下地組からやり直す必要があります。 (廊下の床鳴り補修中の写真参照 木材下地組(根太組)では駄目です) 以前のような根太組ではなく、ゴム付の脚を使用した置き床工法にして、 階下への衝撃音を低減するような工夫が必要です。 そういう工事の場合、工事の日程が長くなり、 家具等の荷物の置き場所の確保が別に必要になります。 工事の規模によっては、工事期間だけ仮住まいされることもあります。 |
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